◇はじめに
サラリーマン時代、僕は商品を販売するためには、マーケットがどうなっているのか?お客さんがどういった要求を持っているのか?このことを深く調べて、商品を開発することが大事だと思っていました。一般的に「マーケットイン発想」というやつですね。
だから、勝機がなければ、そもそも商品を作ろうとは思わなかった。口癖は「ターゲットがどう思うだろう?」「この人どっちが好きだろう?」 自分のこだわりや、好みはシャットアウトし、とにかく俯瞰的に、そして客観的に、相手の価値基準でものを見ることを心がけてきました。自分の気持ちが乗るとか、乗らないとかは二の次。それが当たり前のアプローチだと思っていました。
でも・・・最近はこのやり方だけに頼ることに疑問を感じています。
昨今、マーケットイン発想で導き出された解はある程度、同じものになってきていいると言われています。少しマーケティングをかじった人たちが考えれば似てくるのも当然です。そうすると必死になって作った商品でも、意外と売れないんです。
僕らが生活しているこの日常には、多くの商品やサービスが溢れています。それらは少し前には当然存在もしていなかったものです。マーケティングを駆使し、ターゲットのニーズありきで作られた商品やサービス。日常的によく目にするものの多くは、これに当たります。
でも、同時に何の文脈もなく、いきなり生活に現れた商品もあります。そこには顧客目線とか、マーケティングとか、論理的な整合性とか、一貫性という言葉では表現できない考え方が存在しています。作り手の「こだわり」ってやつですね。一般的にはこれをプロダクトアウト発想と言います。
今までの日本のメーカーは、この作り手のこだわりが先行し、作った後に、「さぁどうやって売ろう?」を考えるので、もっとマーケットインの考えになるべきだと言われていました。マイナスに捉えられていたんです。でも、これからは実はこの作り手のこだわりこそが、大切になると言われています。
21世紀は「個人」の時代です。既存の枠組みの延長線上で、商品やサービスをただ考えるのではなく、未来はこうありたいという「こだわり」から商品を開発する。自分達が好きだと思ったこと、こだわっていること、情熱を感じること、ときめいていること。そういう想いを優先していい時代が正に始まっています。
こだわりの多くは作り手の体験と繋がっています。だから作り手の言葉には力が入り、それを手にした人はしっかりと耳を傾ける。ストーリーに魅了されるんですね。
ネットやSNSも発展し、昔よりも面白い商品が広がりやすい時代です。それらを目一杯駆使すればいいんです。心が動くことを、とにかくやってみる。自分の心に正直になってみる。そうやって、たくさんの人に発信することでマイノリティから始まった商品、サービスが市民権を得ることだってできるんです。
あなたはどんなことを発信したいですか?あなたのこだわりは何ですか?
◇会社情報
会社名 | オオウチトモ企画 株式会社 |
設立 | 2022年2月 *創業2017年1月 UM PROJECT |
所在地 | 〒 181-0013 東京都三鷹市下連雀3-35-1N・E・O CITY MITAKA 6 |
代表者 | 大内 トモ |
ミッション | 『自分の文化で生きる人を育む』 人にはその人にしかできないことがある。自己の持つ文化や想い、信念、個性を活かし、じぶんブランドを活かした生き方を応援します。 |
ビジョン | 『大人が夢を見ることの出来る社会を実現する』 一人一人がイキイキと活躍できる世界を!合言葉は「carpe diem!」 |
バリュー | 『未来志向』『共創』『作品性』 |
事業内容 | ヒトとモノのブランディングデザインビジョン/ストラテジー/デザインクリエイティブ制作「学び合う場」のデザイン |
TEL | 0422-66-2817 |
受付時間 | 10:00-18:00 |
主要取引先 | 株式会社ノースサンド、株式会社Gives、一般社団法人拡張現実防災普及、株式会社Crypto Place、Glove Entertainment inc.(韓国ソウル)、株式会社Embrace、株式会社Perfectly、株式会社SUNNY、高知県産学官民連携センター、一般財団法人高知県地産外商公社、一般財団法人夢産地とさやま開発公社、一般財団法人本山町農業公社、ばうむ合同会社、株式会社西会津町振興公社、富谷市まちづくり産業交流プラザ、株式会社あわえ、株式会社CAMPFIRE、株式会社veeell、エンヤ株式会社、株式会社ハンプティダンプティ、AGVA SINGAPORE PTE. LTD. |
◇プロフィール
大内 智(おおうち とも)
1977年生まれ。埼玉県出身。早稲田大学に進学、在学中は演劇に熱中し、ものを創りあげていく楽しさに魅せられる。
卒業後、数回の転職を重ね、2009年より専門商社にジョインする。生活雑貨、服飾雑貨など世界中の魅力ある商品を探し、日本国内に届ける。最終職位はゼネラル・セールス・マネージャー。在職中に関わったブランドは30を超え、商品企画・買付け・販路開拓・メーカー交渉・チームマネジメントなど幅広く担当する。
2016年に退社し、2017年よりUM PROJECTをスタート。地域の可能性を広げ、その活性化をミッションに国内外で活動する。主に事業者が抱える商品のブランディング、プロデュース、販路開拓、営業指導およびチーム・ビルディングのサポートを行う。商品の持っている強み、そしてベネフィットを見抜き、ターゲットを明確に設定。スポットライトの当て方を変えることで、これまで売れる商品へと数多く変身させてきた。
また、地方での取り組みを通して、人が自身の内的動機によって変わる現場を数多く目撃する。理屈や建前ではなく、結局のところ本音で生きればいいことを実感する。
これからの人生はモノではなく「人」にダイレクトに関わり、成長をサポートする仕事がしたいと決意する。トレンドだったり他者を過剰に意識するのではなく、人や会社が本来持っている魅力を最大限活かし自らの力で輝くことをを応援する。
なお、プライベートでは、一人の子供に恵まれ、自宅で絶賛子育て奮闘中。こちらも良いパパになれるよう、覚醒の時を待つ。