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かつて組織変革とは、
外部の専門家が指揮棒をふるい、
チームはその音に従って演奏するものだと思われていました。

けれど、どんなに名手が指揮しても、
楽団が自らの意志で音を紡がなければ、
そこに“ハーモニー”は生まれない。


BENTOBOXは、チーム自身が物語をつくるための舞台です。

数十年にわたり、イノベーションと組織変革に向き合ってきた私たちは、
一つの問いに辿りつきました。
「変革の本当の力は、外から“与える”ものではなく、
内から“引き出す”ものなのではないか?」


その問いから生まれたのが、BENTOBOX。
ファシリテーターに依存せず、チーム自身が歩みを進めていく。
そこにはまるで、ボードゲームを囲むような空気があります。

ルールを学び、駆け引きを楽しみ、
失敗も、発見も、笑いも、すべてが“チームの物語”になる。
そして、誰もがその物語の「登場人物」として、物語の展開に参加していくのです。

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BENTOBOXのワークに取り組む参加者

BENTOBOXは、「モノポリー」や「カタン」のようなゲームの構造からも着想を得ています。
ゲームが人を夢中にさせるのは、そこに自ら進める感覚と、自分の選択が物語を動かす実感があるから。

この仕掛けは、組織の中でも有効に働きます。
意思決定に感情が絡むことは、実は自然なこと。
BENTOBOXは、そんな感情や感性さえも“対話の燃料”に変えるデザインなのです。


ルールを学びながら、同時に「今ここにいる意味」を考える。
正解のない問いに向き合い、誰かの視点に触れ、自分の立ち位置が変わっていく。

そこには、安全にズレられる空間があります。
そしてそのズレが、コラボレーションを生み、対話の壁を低くしてくれる。


BENTOBOXは言ってみれば、感情と戦略、対話と構造、そして人間らしさを織り交ぜた“物語の設計図”です。
チームがその中でどんなストーリーを描くかは、誰にも決められません。
だからこそ、そこに「主体性」が生まれる。

そして、それこそが変革の起点なのです。

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