高知県の北部、四国のほぼ中央に位置する嶺北地域。吉野川の源流であり、四国のみずがめ、早明浦ダムを擁する自然豊かな地域です。ばうむ合同会社がある高知県の嶺北地域は森林率が91％にもおよびます。急峻な地形、年間2500mmを越える降雨量、寒暖の差が大きく積雪が少ないなど、良質な杉が育つ環境です。

森は山の恵みを私たちに与えてくれます。そして同時に洪水や土砂崩れなどを防いだり、空気をきれいにしたり、様々なはたらきをしています。樹木は太陽エネルギーをもとに二酸化炭素と水を吸収して成長しているので、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を減少させ、温暖化を防ぐことにも役立っています。

森林を健康に育てるためには間伐が欠かせません。間伐とは木の間引きのことを言います。間伐をすることによって残された木々が枝葉を広げる空間を作り、幹が太く枝葉がしっかりと健全に成長することが出来ます。結果、天災にも強い森となるのです。

しかし、日本の森は今、木材が利用されないことによる危機に陥っています。間伐を行うためには、多くの費用が掛かります。そのため、間伐材が使われない、売れない状況だと、間伐がなかなか進みません。使われずにいる森林資源、これらを製品に変え、「植える→育てる→収穫する→使う」の森林サイクルを循環させ、森を再生することが大切です。

林業の工業化をはかること、地域の活性化につなげること、そして100年後も今と変わらず美しい自然を守ることをミッションに6次産業化を推進しています。この課題を一緒になって考え、取り組ませていただいたのが今回のプロジェクト。

当プロジェクトでは、これまでとは違う木材のアウトプットを模索し、新たなマーケットとしてインテリア雑貨に注目。2018年7月初旬に東京ビックサイトで行われた雑貨EXPOに照準を定め、そこに向けてMD、商品企画、デザイン、展示会ブース制作、運営など幅広くサポートを行いました。写真は展示会での様子。

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